もともとそんなに大きいものではないらしい毎年のこの催し、
今年はさらに規模が小さくなって、去年よりもさみしくなっていたようです。
それでも、まさややそこに来てた保育園の小さな子どもたちは元気いっぱい。
子どもどうし、男の子も女の子も関係なく、話が合おうと合わまいと、親の都合があろうとなかろうと、じゃれあって、いたずらして、走り回って、とても楽しそうでした。
最初のうちは、まさやが友だちの女の子にちょっかいを出して、きっとあちらのお母さんやおばあちゃんも迷惑するのかななんて思って、彼をなだめ制していましたが、
あまりに楽しそうで、そのうちに女の子も一緒になって走り回っていたので、
なにはともあれ、しばらく放っておくことにしました。
と、そのうちに調子づいたまさやが僕にまでちょっかい出してきて、
さらに調子に乗った女の子もいっしょになって、
なんと僕に、「ばぁ〜か」とか言って、さらにもう一人加わり、
追いかけるとおもしろがって、キャッキャと逃げていきます。
大人に向かって「ばぁ~か」なんて言って、叱るべきかもしれませんでしたが、
あまりに楽しそうで、
で、その姿がフィリピンの「子どもの家」の小さな子どもたちを思い出させ(小さくして病気になり亡くなった女の子も僕のことをよくバカにして逃げて回っていました)、
なので、僕は彼らを追いかけ、一緒になって走り回りました。
・・と、
「パパ、やめな。危ないから。みんな心配してるよ」と警告が。
しかたないので、勢い止まないまさやや他の子も無視して、その場を去ることにしました。
危ない? ― 子どもが転ぶのが?人にぶつかること?何かモノを壊すのが・・?
まぁ、そうだろうけどねぇ。
何が大切なんだろう。。何を大切にすべきなんだろう。
転ばないこと、壊さないこと、ぶつからないこと?
それとも、子どもたちが元気に走り回ること?
もちろん、手に負えないほどの大事故や大怪我にはなってはいけないけどさ・・。
こないだ一緒に働いてるおじちゃんが、酔っぱらいながら言ってたことがずっと心に残ってます。
「何があっても、人に迷惑かけても、いいんだよ。みんなで助けあって、
最後は『まぁやれやれ、いろいろあったけど、よかったよ』って言えるんだろうからさ。」
《まぁやれやれ、いろいろあったけど、よかったよ》。
恐れ怯えて、自粛する、何もしない、動かない、そんなんではなく、
失敗したり迷惑をかけたり、いろんなことがあることで、
人と人の交わりが生まれて、みんなが豊かになる、
それで最後に「まぁ、よかったよ」って言える、
そんな社会であるといいなと僕も思います。