価値と意味 本と花

「山」も「谷」も自分でつくってる

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頂きはどこにある?



生きている中で起きる、山あり谷あり=良いときと悪いとき、のお話。

「山と谷はつながっている。今日の順境で過ちを犯せば、明日の逆境をつくり出す。そして、今日の逆境で賢明なことを行えば、明日の順境をつくり出す。」
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《山》=順境では、傲慢にならないようにし、謙虚さと感謝を大切にする、山に到達した原因となる行為をもっと精出する、事態を好転させつづける、ほかの人々のためにもっと尽くす、来るべき谷に備えて力を蓄えておく。

《谷》=逆境では、時に自分で気づいていない恐怖心を意識化すること、喜んで実現する努力ができるような「具体的なビジョン」を五感をフルに使って思い描くこと、その状況における真実は何か?逆境にひそむ利点をどう活用すればいいか?を考えること、自分のエゴを捨てればすぐに谷から抜け出すことができる。
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ビジョンを思い描くとき、気付かずのうちに恐怖に取り憑かれて「恐怖に満ちたビジョン」をつくり出してしまう。

何かを「やるかやらないか」を問われたとき、頭の中で自動的に「できない理由」の検索が始まって、リスト化され、それが正当な「やらない理由」(=言い訳)になってしまったりする。


恐怖心に打ち勝つにはどうしたらいいのだろう?



頂きはどこにある?』、スペンサー・ジョンソン、扶桑社、2009年
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「順境と逆境に対する、山と谷の対処法」

◎どこでも、誰にでも、仕事でも私生活でも、かならず山と谷がある。23

◎山と谷は、ただ順境と逆境をいうのではない。外部の出来事を、心の中でどう感じどう対応するか、ということである。25

◎山と谷はつながっている。今日の順境で過ちを犯せば、明日の逆境をつくり出す。そして、今日の逆境で賢明なことを行えば、明日の順境をつくり出す。28

・僕たちは思っている以上に順境や逆境を“つくり出し”ている。

◎山とは、自分が持っているものに感謝するとき。谷とは失ったものを求めるとき。31

◎外部の出来事は必ずしも思いどおりにはならない。しかし、心の中の山と谷は考え方と行動しだいで思いどおりになる。34

・状況を変えることはできなくても、受け取り方を変えて自分にプラスにすることはできる。35

◎谷から出る道が現れるのは物事に対する考え方を変えたときである。38

◎逆境にひそむ利点を見つけそれを活かせば、谷を山に変えることができる。40

◎山と山の間にはかならず谷がある。谷にどう対処するかによって、いかに早く次の山にたどり着けるかが決まる。46

・谷で何も学ぶことができないなら、いっそう苦しくなるだろう。何か価値が有ることを学べば、もっとうまくいくようになるだろう。48

◎高原は休息し、熟考し、元気を回復する期間になる。56

・自分が山にいない、つまり「順境」ではない、そして自分が谷にもいない、つまり「逆境」でもないとわかれば、心が安らぐ。58

・順境が長続きしなかったのは、僕が感じたこと、行ったことのせい、、問題は順境自体ではなく、その順境の間に物事にうまく対処しなかったということだ。59

◎順境に感謝し、賢明に対処すれば、逆境はほとんど経験しなくてすむ。60

・エゴは、山では人を傲慢にし、谷では怯えさせる。現実を見えなくさせ、真実をゆがめるのだ。山にいるとき、人はエゴのせいで物事を実際よりもいいように見てしまう。谷にいるときは、実際よりも悪く見てしまう。そのため、山ではいつまでも続くと思ってしまうし、谷には終わりがないと怯えてしまう。

◎山からすぐに落ちてしまう一番の理由は、傲慢である。それは見せかけの自信にすぎない。谷からなかなか出られない一番の理由は、恐怖心である。安楽そうに見せかけてはいても。64

・私が本当に気にしていたのは彼女の幸せだった。でも、どうすればいいのかわからなかった。67
 恐怖心が真実を追いやってしまうことはわかっていた。そこで私は「この状況の真実は何だろう?」と自問した。真実は単純で、「私は彼女を愛している」ということだった。
さらに自問した。「最も愛情がこもっていて、今すぐできることはなんだろう?」 、、その後、思いつく限りのことを片っ端からやった。68

・多くの人がそうだ。谷を見て、フラストレーション、ケガ、失望、怒り、失敗などを予想する。69

・最もいいのは、君なりの「具体的なビジョン」をつくり出し、それにしたがうことだ、、君にとって意味がある、将来行きたいという願う山を思い描くということ。、、五感をフルに使って、、 70

◎次の山に到達するには自分の具体的なビジョンにしたがうことだ。きわめて具体的で、綿密で、喜んで実現する努力ができるようなよりよい未来を満喫している自分を思い描こう。71

◎谷の苦しみはこれまで無視してきた真実に気づかせてくれる。

・そこで気づいた。、、自分は(具体的なビジョンを思い描いたはずだったが、いつの間にか、)「恐怖に満ちたビジョン」をつくり出していた。

◎谷とは恐怖心だ。

・さまざまな谷、、病気、愛するものを失うこと、経済的な破綻などの不運。これらは自分ではどうにもならないものだし、恐怖心から生じるものでもない。、、もっとも重要なのは、恐怖心による谷を自分でたくさんつくり出してきたということだ。その時点では気づいてなかったとしても、、

◎山にいるときは物事を実際よりもよく思ってはならにあ。谷にいるときは物事を実際よりも悪く思ってはならない。現実を味方にすべきである。80

◎心の山とは恐怖心に打ち勝つことである。

◎自分なりの具体的なビジョンに真にしたがえば、山をつくり出すことができる。 恐怖心は消え去り、心穏やかになり、うまくいくようになる。

・「この状況における真実は何か?逆境にひそむ利点をどう活用すればいいか?」

・順境にうまく退所しなければ簡単に谷に転落する、、、「山に長くとどまるためには、謙虚さと感謝を忘れてはいけない。山に到達した原因となる行為をもっと精出して行こう。事態を好転させつづけよう。ほかの人々のためにもっと尽くそう。来るべき谷に備えて、力を蓄えておこう。」

◎自分のエゴを捨てればすぐに谷から抜け出すことができる。仕事ではより有用になることによって、私生活はより愛情深くなることによって。103
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プロフィール

 わたなべまさゆき

 新潟県在住。
 2012年の秋に東京から移転して来ました。
 現在、生活基盤構築中、農業研修中です。