やりたいことと求められること 価値と意味

集う優しさ

投稿日:2014年8月26日 更新日:



2014-07-31 11.51.48

先週末もまた、友人たちがわが家を訪ねてくださいました。

かつて、いっしょに活動したり、濃い時間を分かち合ってきた仲間たちです。

東京から遊びに来てくれた6人と、
東京から仕事の出張ついでに立ち寄ってくれた1人、
それに、新潟(でもわが家から3時間)に引っ越してきた友だち夫婦ともばったり再会(!)して彼らもまた泊まっていってくれました。


それぞれに時間が過ぎて、出会った当時は学生だった彼らも、社会に出て働き始めて今もう3〜7年目、それぞれにとても立派な社会人たちになっているから、おどろくというか、とてもうれしい感じがします。

もちろん、みんながみんな順風満帆というわけではなく、迷いや苦しみの中にいたりする人もいるけれど、それも含めて「みんな一生懸命がんばって立ち向かっているんだぁ」と知れると、本当にうれしい。



最近は大学の研修室の学生さんらとの集落協働プロジェクトもはじまり、わが家に集ってくれた人数は、越してきてからこの1年10ヶ月でもう延べ150人を越えました。

小さいころや大人になって東京に住んでいたときは、家に友人を招くことなんてめったにしたこともなかったし、「今度あそびにいっていい?」って聞いてくれる人もめったいにいませんでした。


東京を離れるとき、みんなが開いてくれた「壮行会」で、僕には何も知らされないままそこに集ってくれた90人余りもの人々を目にして「こんなに思ってくれる人たちを僕は東京に置いていってしまうんだ」と、“はじめて”一緒にいてくれる友だちたちの存在に気づき、悲しい気持ちになりました。

が、こうして遠く離れ暮らし始めてみると、こんなにたくさんの人たちが会いに来てくれるし、逆に“人生の友”のような存在も増えたように思います。


30代後半になって恵まれたこの転機、ほんとに、うれしい、幸せなことです。

10647528_308559525983527_332380459_o


もう一つ、この週末の機会に思い直したこと。

わが家に来たいと言ってくれる人たちに「何をしたい?」と聞くと、これまでのほぼ全員が「何かお手伝いをしたい!」と言ってくれます。

「ほんと?何か楽しいことしたくないの?」と聞いても、せいぜい夜は「はなび」とか「近所の温泉に行きたい」というくらいです。

「じゃあ・・」とか言って、僕も僕で当たり前のように田畑の仕事や雪かきなんかを手伝ってもらって、ほーーーんとに助かっているんだけど、

でも考えてみると、これ、あんまり普通じゃないよね(笑)。。多くが関東の方から安くない交通費と貴重な時間をかけて、わざわざはるばる来てくれてるのに。


なんで、みんなこんなに優しい人たちなんだろう?
(「優しい」っていう言葉は、ちょっと違うかもしれないけど、とりあえず、あまり考えないで使っておこう。)


この世の中の人たち、世界の人たちは、みんな優しいんだよな、きっと。

悪いことをする人も、憎たらしい人も、どんな人でも心の奥底にはきっとどこか“優しさ”があり、

その優しさを使うこと、それを誰かと通わせること、それで誰かをよろこんでもらうこと

そうしたことこそが、誰もが本当に求めていること、なんじゃないかと信じたいと思います。


これからも、たくさんの人がここで優しさを通わせるために訪れてくれ、何か事が起こっていったらいいなと思います。

10638866_308559709316842_1247965027_o









-やりたいことと求められること, 価値と意味

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

穏やかな均衡に暮らすこと

仕事、持ちもの、会わなければならない人、やり甲斐がある仕事、興味深い人、貴重な持ちもの、そういったものが多すぎないこと。 使いこなせないもの、抱えきれないものは、手放すこと。 欲を満たすのでなく、心を …

木に囲まれた家

「薪に使って」と、 先日、雪の重みで倒れたケヤキの木を山ほど切っていただきました。 そして、きのうもまたご近所さんが大きくなりすぎてじゃまになったというミズキの木を山ほど切っていただきました。 だから …

いのちとこころと

頭で認識する“考え”や“計画”や“先入観”や“目に見える姿”に惑わされるのでなく、 “こころ”で、目の前の人や食材の“いのち”を感じ取り、受けとめ、受け入れ、尊重し、 その“いのち”を生かし、育もうと …

ひとつの同じ生命として

こっちで生活を始めてから、この本、正木さんの言葉がことさら心に響く。 大切にしたい言葉たちです。 『木を植えましょう―Sustainability & spirituality』、正木高志、南 …

「山」も「谷」も自分でつくってる

生きている中で起きる、山あり谷あり=良いときと悪いとき、のお話。 「山と谷はつながっている。今日の順境で過ちを犯せば、明日の逆境をつくり出す。そして、今日の逆境で賢明なことを行えば、明日の順境をつくり …

Photo Gallery

プロフィール

 わたなべまさゆき

 新潟県在住。
 2012年の秋に東京から移転して来ました。
 現在、生活基盤構築中、農業研修中です。