この間の日は、僕の誕生日でした。
朝、まさやが、いつものように出掛けのドタバタでグズっていたのですが、
家を出る直前、思い出したように、僕にバースディ・レターを渡しに来てくれました。
前夜に、ママと一緒にしたためてくれたようです。
ハートマークで〆られた封筒を開けてみると、
まさやとななこからの、とてもとてもうれしいメッセージと、
なぜか恐竜の絵が描かれた「肩たたきカード」が入っていました。
(まさやによると、このカードは、いつでも、いつまでも、有効らしい。)
それから、うれしさを深めてくれたのは、まさやの表情。
まるまるな笑顔でした。ハグしてチュッとすると、彼も返してくれました。
さらに投げキッスをして家を出ていきました。
さっきまであんなにグズグズしてたのに。
彼の“好意”があらわれて、眉間にあったシワはどっかに飛んでいきました。
《好意があらわれるとき、人は幸せになる》。
これは、まさやに限ったことではないんだと思います。
誰かが誰かを思って好意を見せるとき、
自分のためではなく、相手のために何かをしようとするとき、
なんとなく嬉しい気持ちになるんだと思います。
自分が何かを得たり、何かを達成したりしてなる幸せというよりも、
誰かに好意を持って何かをすることでやってくる幸せ。
そんな幸せを自分の中でも増やしたいと思うし、この世界にも広がっていったらいいなぁと思います。