山々の谷間に、数年前まで田んぼだった土地がありました。
今は、もう人も行かない場所。
草が生い茂って、もう畦のかたちも見えなくなり、だんだんと“自然に戻っている”感じが、なんとなく美しく見えます。
今は草むらだけど、やがて、大きな草が増え、樹の幹になるような細い木が育ち始め、
いつかは森になるのかな。
・水は上から下に流れ、
・自然は「秩序から無秩序へ」という方向に進み、
・変化し、移り行き、循環してる。
では、地が森になるということは、どういうことなんだろう?
この豪雪地帯で、樹々の森になるためには、いったい何年かかるんだろうね。
もはや僕たちの時間ではないのかもしれません。
この土地の未来にどんなことがあるかわかりませんが、ずっと人間が入ることなく、このまま戻っていってほしいなと勝手ながら思います。