まわりのおじちゃんおばちゃんたちが「いい塩梅」っていう言葉をよく使います。
方言っていうわけじゃないんだろうけど、そういう世代なのかな。
「冬の仕事を紹介してもらったんですよ」
「そりゃ、いい塩梅だ」
という具合。
先日からはじめた冬の仕事でいっしょのおじちゃんたちも、よくその言葉を使います。
しかも、おじちゃんたちは言葉だけじゃなくて、いろんな選択や行動もまた“いい塩梅”。
急がず、一生懸命になり過ぎず、
力が抜けてて、適度に自由でしばられてない感じ。
“やらない”や“やめる”っていう判断を楽にできる。
かと言って、テキトーなのではなく、とても誠実です。
がんばってないんじゃないんじゃなくて、
自分が疲れてダメにならないよう、自然とその辺を整えているみたい。
だから、自分を押し殺したりしないし、追い込んだりしないし、
だから、明るいし、身軽だし、
本当に、実にいい塩梅、いい加減なんです。
最初は、仕事の速度とか量とか休憩の回数とか、表面的なところだけしか見えなかったので、(ついつい過度にやり過ぎてしまう)僕の働き方とは正反対な感じで、ちょっと戸惑ってしまいました。
でも、おじちゃんたちの“いい塩梅”の意味というか効果がわかってきた時、
このおじちゃんたちのあり方は、とてもとても“いい塩梅”に見えてきました。