収穫に関係する作業がすべて終わって息つく暇もなく、
もう、来年に向けた田んぼづくりを始めています。
耕しておくために肥料を蒔いたり、
田に水を貯めるために排水路に土を盛ったり。
この辺りは春の訪れが遅いので、雪が降る前にそういう作業をやっておくらしいのです。
今朝は、そんな作業をラジオを聴きながらやっていました。
東京の中心から流れてくる番組で、出演者のあるシンガーソングライターが、
「虫とかミミズとかが嫌いなので地方に住むのをあきらめた」といっていました。
「ふーん・・」と思いながら、自分のことを振り返ると、
新潟に越してきた僕にとっては、もちろん、虫とかミミズが引っ越すか引っ越さないかの決断に関わったことはありません。
っていうか、そんな虫やミミズがいることなんて、すっかり忘れていました。
でも、こうしてここに暮らしてみると、毎日のように虫やミミズに出会うし、
こうしてラジオを聞きながら作業をしているときも、ミミズは出てきます。
で、田畑の仕事をしながらミミズを見ていて僕が思うのは、
「おおー、がんばれ〜」っていうこと。
彼らがいてくれるからこそ田畑の土が豊かになって、おいしい作物をいただくことができるんだものね。
いろんな虫だって、あるものは“害虫”にもなり得るけれど、それもまた全くいなければ生態系のバランスが崩れて結局はいい作物なんかできなくなるんでしょう。
だから、ミミズさまさま。虫も大切。
いてくれなくては困るし、感謝すら感じます。
感謝すら感じるのに、ラジオのシンガーソングライターは、それが原因でやりたかった自然の中での暮らしをあきらめた、なんて‥。
やってみればいいのになぁ。
やってみれば、自分が変わるだろうに。
ミミズや虫がつかさどる環や自然の営みは、歌や詩にとっても、きっといいインスピレーションになるんだろうに。
・・なんつって、
蚊とかヘビとかカメムシみたいな、刺したり咬んだり臭いのは、何がなんとしても駆除しようとする自分の振る舞いなんかすっかり忘れて、