親愛なるみなさんへ
長雨が終わり、いよいよ夏本番に向かいそうです。
日中、まさやは保育園、僕ら夫婦とももこは田んぼですごす毎日。
前は仕事ばっかりしてたので、家族どうしがこんなに長く一緒にいることは、はじめてかも。
ほーんとにいろいろあるけれどね。。
先日、まさやがまたしてもお茶をこぼしたので叱りました。
「どうしてこぼしちゃったの!!(遊びながら飲んでいたからと思いながら)」
「だって・・」
「何してたからこぼれちゃったの!!?」
「よそ見してたから・・」
「なんでお茶を飲む時によそ見してたの!?こないだもこぼしたでしょ!」
僕が叱ろうとしたのは、彼がお茶をこぼしたこと自体でなく、つい昨日もふざけながらお茶をこぼしたように、“同じ失敗を繰り返すこと”です。
不注意でこぼしたり壊したりすることは誰だってある、でも、同じことを反省なく繰り返すことはよくない、ですよね?
だから、意識してそこを注意しようとしました。
しかし、彼は反省の様子なく、手元にころがってるおもちゃで遊び始めはじめようとしています。
僕の怒りの温度が一気にあがり、かなり声を荒げて、
「まさや、聞いてるの!!?またよそ見してるじゃん!!!!」
彼は、相当びっくりしたようで、もう涙が溢れる寸前。
口を曲げ、くちびるをかみしめて、
「だって、しょうがないじゃん!!・・パパだって、何回も何回もこぼすでしょ!」
「!!!・・」
ハッとしました。
同時に、怒りのままに怒鳴られたまさやがかわいそうになりました。
そう、僕だってこれまで生きてきて何回も何回も何回もこぼしているし、同じ失敗をたくさんしてる。。。
彼は5歳だって、そんなことをちゃんと知ってるんです。
確かに、いくら注意しても反省しても、何回も何回もこぼしてしまう。失敗してしまう。
それは仕方のないこと。
僕に反論の余地はありません。
「同じことを反省なく繰り返すことはよくない」・・“正論”を振りかざし、叱りつけようとした自分が、もはやはずかしい。。。
このことを反省して、また同じことを繰り返さないようにしないとね。
親が思う“正論”だけで、子どもたちを窮屈にしてしまわないように。
わたなべまさゆき