まさやが1年生になりました。
はじめて入る教室、はじめての自分の席、はじめてのお道具箱、
新しいランドセル、新しい上履き、新しい教科書、新しい鉛筆・・。
すべてが新しくて、輝かしくて、彼のワクワクが自分のことのように伝わってきました。
1年生になったまさやの席は、1年生だった僕の席と同じ。
いちばんうしろの、いちばん左隅。(きっとももこも同じだろうね。)
窓際だから、春先は窓をあけて、カーテンを通した陽射しが暖かくて、よく眠くなったのを覚えています。
なんか、ついこないだだったような僕自身の1年生のときの記憶が、三十余年後、そのまま巡り、息子の今に移ってきたみたいです。
同じ日、去年ずいぶんお世話になった近所のおじいちゃんのお見舞いに行きました。
あまりに急な話で、まったく信じられないのだけれど、
「あと一ヶ月」なんだそうです。
またいつでも一緒にお酒をいただけると思っていたのにな、
まだまだ教わりたいこともたくさんあるのだけれどな、、、。
面会した短い時間、おじいちゃんは淡々と話しますが、僕は何を言えばわかりませんでした。
三十余年後、僕はおじいちゃんくらいの歳になります。
まさやの三十余年後、今の僕頃になります。
その頃、彼の子どもはきっと一年生くらいになるのかな。
雪がとけて、新芽がでるように、
いいとか悪いとかじゃなく、ただ「巡る」ということなのか、、、