価値と意味 田と畑

これはいったい何なのか?

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もう夏のような日照りの下、誰もいない山奥の田んぼに行って、たった一人もくもくと田植えをしています。

「植え直し(補植)」といわれる手植えの作業。

田植え機では植えきれなかった部分を手植えしたり、もれを確認しながら田の中をくまなく歩き、植えて回ったり。

2014-05-29 09.52.54

ふと、終わった田を見下ろすと、自分が歩いた無数の足あとが見えました。

あの田の植え直しだけで3時間・・。

たくさんのおたまじゃくしとか、にょろにょろしたなんかの幼生とか、土に混じりゆく虫々の死がいとか、そんなこんなを目の端のほうに見ながら、

ぶよに刺されつつ、重くなる足腰を引きづり、ドロドロになって、ひとつひとつの苗を植えていきます。


まだまだ、まだまだ先は長いこの作業、

《いったい、これは何なんだろう・・・・》

と、だんだんよくわからなくなってきました。

理屈を超えたところ、きっとこれまでの知識や価値観では捉えられない領域。

《これはいったい何なのか?》。

そこには新しい何かがあるんだろうか。

しばらくの間、じっと向き合ってみたいと思います。



2014-05-29 16.07.14











-価値と意味, 田と畑

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 わたなべまさゆき

 新潟県在住。
 2012年の秋に東京から移転して来ました。
 現在、生活基盤構築中、農業研修中です。