くらしと便り 田と畑

心配の種

投稿日:



2015-06-17 20.41.58

今年の田んぼ、田植え後に高温の日が多かったためか、ガスわきといわれる害に苛まれています。

これ、前年の秋に引き込んだ稲のワラなどの、田んぼの中の有機物が過剰に発酵してガスが発生してしまい、稲の根をダメにしてしまうという害です。

田んぼの底からプクプクと泡がたち、ひどいところは発生した藻と合わさって水面に膜がはったみたいになり、ほんと稲の根が呼吸できないかんじで苦しそう・・。

明らかに稲の成長が遅れて見え、葉の色は薄いし、茎や葉もほそぼそとして見るからにかわいそうです。

対応策の一つとして教わった「田の水を全部抜いて、田底を出しガスを抜く」ということを、貴重な水を惜しみ惜しみ(天気予報を見て雨が降る間近に)やってみましたが、なかなか解決せず。。

ああ、心配だ〜。。。

2015-06-23 09.44.54

一方、同じ頃、学童の先生からまさやの素行について注意というか、相談がありました。

なんでも、彼は「放課後、学童の部屋に入っても、ランドセルの片付けや手洗いなど決められたルールを守れず、またみんなが勉強や宿題をやっているときも、ふらふら遊んでしまう」らしいのです。

しかも、そんなことをするのは「彼一人」とのこと。

家での育児が悪いのか、あるいは何か集中できなかったり言われたことができないような障がいがあるのか、、
原因もわからず心配になり、ななこは「どこか、児童相談所みたいなところに相談してみようか」とまで言ってました。

うーむ、大丈夫だろうか、、、心配だよねぇ・・。



大切に育てている稲も、子どもも、なんだかと同じように心配です。

どうすればいいんだろう・・。
いろいろ専門的な対策の立てようもあるんだろうか・・。



でも、やっぱり同じように、手をかけ、目をかけ、気をくばり、そしてきっと乗り越えられると信じるとしかない、かな。

そして、どちらも同じですが、なんでも自分の思い通りにはならないし、思い通りにできると思ってはならない、はず。

自然の力、子ども本人の力、なんでも、そのものの力で乗り越えることを後押しするような支援が大切だし、
そのものの力以上のことを期待し過ぎることは、逆にそのものをつぶしてしまうのだろうね。



心配の種をしたため、がんばって乗り越えるんだぞ、と心の内で応援する日々です。




2015-06-20 07.31.143










-くらしと便り, 田と畑

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

親愛なるみなさんへ 先日、集落の希望者で、ちょっと離れた町のビアガーデンまで飲みに行きました。 田んぼも一段落した夏のある夜。 何の縁だか、僕は3人のお母さん方の隣に座りました。 とてもおもしろいお母 …

これはいったい何なのか?

もう夏のような日照りの下、誰もいない山奥の田んぼに行って、たった一人もくもくと田植えをしています。 「植え直し(補植)」といわれる手植えの作業。 田植え機では植えきれなかった部分を手植えしたり、もれを …

山を削る

いよいよ、雪が積もる頃になってきました。 先日の2,3日、お世話になっている農家の先生のお手伝いで、 「おがくずを袋詰めして、倉庫内に運び、積む」 という作業を延々としていました。 これも冬支度のひと …

同じ失敗を反省なく繰り返すな!!・・?

親愛なるみなさんへ 長雨が終わり、いよいよ夏本番に向かいそうです。 日中、まさやは保育園、僕ら夫婦とももこは田んぼですごす毎日。 前は仕事ばっかりしてたので、家族どうしがこんなに長く一緒にいることは、 …

こどもたちの世界

仕事から帰ったら、まさやが『世界中のこどもたちが』っていう歌を歌っていました。 なつかしいな。いつか「こどもの家」の小さな子どもたちが一生懸命おぼえて歌っていたっけね・・・。 よく、まさやは、うちの前 …

Photo Gallery

プロフィール

 わたなべまさゆき

 新潟県在住。
 2012年の秋に東京から移転して来ました。
 現在、生活基盤構築中、農業研修中です。